茨城県堺の大木須地域に平成5年(1993)、産業廃棄物処分場建設の話が持ち込まれ、これを機に地域の将来を考える「木須川を愛する会(後に「里山大木須を愛する会」に改名)が結成され、宇都宮大学との交流が始まります。活動拠点として古民家を改修し、そば祭りを開催し、オオムラサキ、ホタルの生息地づくりを進めるなど、農山村繁栄の新たな道を目指しています。
山深い八溝地域の横枕で、定年を機に両親から引き継いだ農地を活用し、バラ園づくりに挑戦する根本健・和子さんご夫妻。最初は1本のバラの苗木を植えることからはじめ、現在では約800㎡の園地に約200種、350本ものイングリッシュローズやツルバラが茂っています。谷地から水を引いた小川、園内を回遊できる遊歩道を設けるなど、人を呼び寄せるオープンガーデンづくりを続けています。
那須烏山市大桶地区の大野果樹農園は、大野耕一さんが梨栽培に挑戦して40年、規模拡大と梨園改良を重ね、梨2.1ha、露地野菜1.5ha、水稲3haの家族農業経営を確立。これを引き継いだ息子の博康さんは、流通業界を経験した後に就農。約30種の野菜栽培も取り入れ、農業の6次産業化も視野に、妻の由佳さんとともに新たな販路開拓を進めています。