おすすめ書籍のご紹介

小農に関するおすすめ書籍を、小農学会の学会員よりご紹介します。
興味のある方は、ぜひ書店などで注文してみてください。
「新しい小農」    ~その歩み・営み・強み~
(小農学会 編著、萬田正治・山下惣一 監修、創森社、2,200円)

農業の成長産業化が推し進められ、市場原理優先の流れのなかで、小規模・家族農業を担う小農(しょうのう)は、世界の農業の大多数を占め、じつに食料の8割を供給。 環境への負荷が少なく、持続可能で理想的な農業形態を成り立たせているとして内外で再評価されている。
本書では、立国の礎ともいえる小農の歩み、営み、強みを探りながら、現代の小農の位置づけ、役割を見直し、その必要性、可能性を具体的に提示する。執筆者10名編成。 国連の「家族農業の10年 2019ー2028」「小農権利宣言」採択にちなむ連動企画。

「新しい小農」書籍紹介画像 「新しい小農」書籍紹介画像 「新しい小農」書籍紹介画像
「カウントダウン 世界の水が消える時代へ」書籍紹介画像 「カウントダウン 世界の水が消える時代へ」書籍紹介画像
「カウントダウン」
    世界の水が消える時代へ
(レスター・ブラウン著、海象社、2,420円)

私たちは飲む500倍の水を「食べている」。人口増の一方、食料生産を支える帯水層が世界的に枯渇しつつある!
多くのデータから世界中の帯水層が危機に面していること、そこから推察される食料生産量減少、耕地の砂漠化、水移民……。 世界の人口増加の裏で心配される水不足の状況について、レスター・ブラウンが新たな警鐘を鳴らす。

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「農の同時代史」
    ─グローバル化・新基本法下の四半世紀
(岸康彦著、創森社、2,200円)

「農業の成長産業化」が唱えられているものの、依然として日本の食料自給率は38%と低いまま。 そこで、1999年に制定され、新しい農業政策の根幹となった「食料・農業・農村基本法」の基本理念と枠組みを概観。 グローバル化の波が押し寄せ、市場原理優先の流れが強まるなかで、持続可能な国内農産物の生産・消費を広げることができるのか、が問われる。 国内農業の大転換期にあたり、折々の現場の証言、データなどを丹念に紡ぎながら「農業・農村」の内実と立て直しの潮流を具体的に照らし出す。

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「農の明日へ」書籍紹介画像 「農の明日へ」書籍紹介画像
「農の明日へ」
(山下惣一著、創森社、1,760円)

いまだに「農業を成長産業に」との掛け声が続いているが、そのために打ち出されている単作化、規模拡大、コスト低減は旧態依然の路線である。 果てしないコスト競争と市場原理優先の流れに惑うことなく、世界の小規模農業・家族農業重視の潮流を受け止めていかなければならない。 必ずしも小農は貧農ならず、大農は富農たりえない……多様な担い手によって支えられる、持続可能な「農と食」の根拠と真価を内外のエピソードを織り交ぜながら示唆深く明らかにする。 農の現場からの痛快エッセイ。

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「忘れられた人類学者
(ジャパノロジスト)」

     エンブリー夫妻が見た〈日本の村〉
(田中一彦著、忘羊社、2,200円)

戦時色が次第に濃くなっていた1935年(昭和10年)、熊本県の小さな農村・須恵村(現あさぎり町)にやってきた若い社会人類学者ジョン・F・エンブリー。 農作業から子育て、祭りや宴会、性や近代化まで、意欲的に調査を重ね、戦前の農村生活を驚きと共に記録した。 この著作は戦前唯一の日本農村の研究書として高く評価され、ルース・ベネディクトのベストセラー『菊と刀』(1946年)の参考資料にされたという。 人類学者エンブリーが感動と共に丁寧に取材し、活写した村民の協同活動「かったり」などの精神を改めて問い直す注目の書だと言える。

「忘れられた人類学者」書籍紹介画像 「忘れられた人類学者」書籍紹介画像 「忘れられた人類学者」書籍紹介画像
「日本を愛した人類学者」書籍紹介画像 「日本を愛した人類学者」書籍紹介画像
「日本を愛した人類学者」
    エンブリー夫妻の日米戦争
(田中一彦著、忘羊社、2,420円)

第31回地方出版文化賞・功労賞に輝いた前作『忘れられた人類学者』。その待望の続編として、綿密な取材を重ねてまとめられた労作。 若いアメリカの社会人類学者ジョン・F・エンブリーは1935年(昭和10年)、熊本県須恵村(現あさぎり町)に1年間滞在し、外国人として戦前唯一の日本農村研究書『須恵村  ―日本の村―』を著し、高く評価された。 戦時中から“好戦的な日本人”論に異議を唱えたエンブリーは、日系人強制収容所の待遇改善をも訴え続けた。GHQによる強圧的な占領政策を批判し、日本の戦後改革にも多大な影響を及ぼしたとされる。

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新・全訳  須恵村  ―日本の村―
(ジョン・F・エンブリー 著/田中一彦 訳、
農山漁村文化協会(農文協)、4,950円)

太平洋戦争開戦の5年前、熊本県須恵村(現あさぎり町)覚井集落に居を構え、約1年間村を調査したアメリカ人社会人類学者が、 田植えなどの協同活動「かったり」や任期制の世話人「主どうり」など、ボスのいない自治の仕組み、家族構造や教育、宗教、行事などむらの全貌を克明に記録。 帰国後の1939年に刊行された“Suye Mura:A Japanese Village“は英語圏における戦前随一の日本農村研究となり、ルース・ベネディクトのベスト&ロングセラー『菊と刀』(1946年)の重要な参考資料となった。 刊行後80年を経て全容を現す幻の名著。

「新・全訳 須恵村 ―日本の村―」書籍紹介画像 「新・全訳 須恵村 ―日本の村―」書籍紹介画像 「新・全訳 須恵村 ―日本の村―」書籍紹介画像
「うねゆたかの田んぼの絵本」書籍紹介画像 「うねゆたかの田んぼの絵本」書籍紹介画像
「うねゆたかの田んぼの絵本」
(宇根豊著、農山漁村文化協会、各巻2,970円)

「田んぼの中で、お百姓と生きものたちが無言のうちに対話している。このことを子どもに伝えたい」。
全5巻からなる異色の大型絵本は、田んぼに集う人や生きものたちの寓話(ぐうわ)的会話で構成した「生きもの語り」と、動植物の図鑑や図表を組み合わせ、子どもたちを新たな農の世界にいざないます。
稲作の目的は収穫でも、カエルは田植え前に行う代かきの後に異性を求めて鳴き始め、命をつなぎます。
田んぼの周囲では多様な草花が花を咲かせます。これらはすべて目的外のことだけど、年に何度もあぜ草を刈る百姓仕事のおかげなのです、と語りかけます。

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「農的暮らしをはじめる本」
(榊田みどり著、農山漁村文化協会、1,650円)

野菜を自分で育ててみたい、あるいは、農家になりたい。
そんな都市住民の思いに応える「農への入り口」が、神奈川県秦野市ではJA等によってたくさん用意され、趣味の週末菜園から本格的な専業農家まで「農の担い手」が続々生まれている。 また、JAのコミュニティ組織で地域イベントの企画や運営に携わるなど、地域に根付いた暮らしを楽しむ人も多い。
これら「農的暮らし」を満喫する先輩たちの素顔とJAの取り組みを密着取材した、農に関心のある都市住民に送るJA活用ガイド。 あなたにぴったりな農への入り口がきっと見つかるはず。

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