那須烏山市大桶地区の大野果樹農園は、大野耕一さんが梨栽培に挑戦して40年、規模拡大と梨園改良を重ね、梨2.1ha、露地野菜1.5ha、水稲3haの家族農業経営を確立。これを引き継いだ息子の博康さんは、流通業界を経験した後に就農。約30種の野菜栽培も取り入れ、農業の6次産業化も視野に、妻の由佳さんとともに新たな販路開拓を進めています。
那珂川町にある(有)星種豚場は、ばとう手づくりハム工房とレストラン巴夢(とむ)を併設。三代目の星正晃さんはデュロック種(茶色)豚の品種改良と生産・販売の拡大をめざし、妻の亜紀子さんが手間暇かけた加工とレストランに取り組んでいます。地域の美味しい特産品を育て、地域の人に提供することは、食と農を地域にとりもどす挑戦です。
長野県の大学を卒業後、那須塩原市のアジア学院で途上国支援の農業技術を学び、その後、那須烏山市の帰農志塾で有機農業とその販売手法を習得。3年前、那珂川町大山田下郷に田園回帰した浜中陽平さんご夫妻は、有機農業の仲間とともに農業に新しい風を吹かせたいと語ります。