榊田みどりさんが著した「農的暮らしをはじめる本~都市住民のJA活用術」(農山漁村文化協会)は、農に関心のある住民が、ちょっとした農業体験から、その気になれば段階を踏んで無理なく販売農家にもなれるという神奈川県秦野市の取り組みについて詳述した本です。
那須烏山市の中山地区にある国民健康保険「七合診療所」の本間真二郎所長は、2009年に札幌の大学病院から当地に移住し、赴任しました。本間先生の基本的な考えは「医の前に食があり、食の前に農があり、農の前に微生物がある」ということであり、薬や注射をなるべく使わず、患者自身の免疫力を大切にした治療に当たっています。
茨城県堺の大木須地域に平成5年(1993)、産業廃棄物処分場建設の話が持ち込まれ、これを機に地域の将来を考える「木須川を愛する会(後に「里山大木須を愛する会」に改名)が結成され、宇都宮大学との交流が始まります。活動拠点として古民家を改修し、そば祭りを開催し、オオムラサキ、ホタルの生息地づくりを進めるなど、農山村繁栄の新たな道を目指しています。