山深い八溝地域の横枕で、定年を機に両親から引き継いだ農地を活用し、バラ園づくりに挑戦する根本健・和子さんご夫妻。最初は1本のバラの苗木を植えることからはじめ、現在では約800㎡の園地に約200種、350本ものイングリッシュローズやツルバラが茂っています。谷地から水を引いた小川、園内を回遊できる遊歩道を設けるなど、人を呼び寄せるオープンガーデンづくりを続けています。
那須烏山市大桶地区の大野果樹農園は、大野耕一さんが梨栽培に挑戦して40年、規模拡大と梨園改良を重ね、梨2.1ha、露地野菜1.5ha、水稲3haの家族農業経営を確立。これを引き継いだ息子の博康さんは、流通業界を経験した後に就農。約30種の野菜栽培も取り入れ、農業の6次産業化も視野に、妻の由佳さんとともに新たな販路開拓を進めています。
オンライン定期セミナー(第5回)は、農山漁村文化協会から『農的暮らしをはじめる本』を出版した農業ジャーナリスト・榊田みどりさんに、<「市民皆農」への道筋を探る~「農」や「地域」との「かかわりの階段」を用意する~>というタイトルで講演していただきました。